推奨する新人
牧野信一


井伏鱒二──いつか三田文学で「鯉」といふ作品を見て非常に感心した。その後も同誌や別の同人雑誌でこの作者の名を見出す度に特に熟読したが孰れも相当の出来栄えである。「鯉」の作者よ、次々の作を希待する!

底本:「牧野信一全集第三巻」筑摩書房

   2002(平成14)年520日初版第1

底本の親本:「創作月間 第二巻第一号(新年号)」文藝春秋社

   1929(昭和4)年11日発行

初出:「創作月間 第二巻第一号(新年号)」文藝春秋社

   1929(昭和4)年11日発行

※底本編集時に付されたと思われる、表題冒頭の「●」は省きました。

※「推奨する新人」と題したアンケートへの、回答です。

入力:宮元淳一

校正:門田裕志

2011年81日作成

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