青年
北條民雄



第一章


 朝のうちに神戸港を出帆した汽船浪花丸がひどくたどたどしい足どりで四国のこの小さな港町に着いたのは、もうその日の夕暮であつた。まだ船がかなりの沖合に動いてゐる時分から、ばたばたと慌しげに洗顔に出かけたり、狭い三等船室でよろけながら身仕度を始めたりしてゐた客たちは、もうわれ先にとひしめきながら甲板に押し寄せて行くのだつた。十一月の上旬で、空はどんより曇つて、なんとなく降り出して来さうな気配が感ぜられ、海はその空を映して、青黒い無気味な色に波立つてゐた。

「なんやら降りさうだんな。」

「ほんまに、雲行きが悪うおますわ。」

「こりやあ待合所で傘買はんならんぞなもし。」

 空を見上げながらさういふ心配げな会話が聴えたかと思ふと、一方では苛立たしさうに、

「早う船を着けんかい、なにさらつしよる、ぐづぐづするな!」

 と、二三人が一度に喚き立てるのであつた。彼等は各自てんでに振分け荷物や、一眼で安物だと判るやうなトランクをぶら提げてゐた。大部分が百姓であることはその着物の着こなしやシャツや、赤黒く陽焼けした顔や手で明かである。多分、大阪や神戸へ働きに出てゐる息子や娘のところへ、一晩宿りくらゐで出かけての帰りであらう。船はのろのろと桟橋に近寄つてゐる。どなつても喚いてもなんにもならないのであるが、彼等はただやけに喚き立てては苛立つのであつた。甲板に吹きつけて来る風はかなり冷たく、水洟をすすつてゐる老婆などもあつた。腕に赤い布を巻いた三等ボーイが、そのまはりを駈け廻りながら、

「あぶない、あぶない、へり寄つたらあかん、あかんちふに!」

 と絶間なく叫び続けてゐる。着港の汽笛が鳴り、ガラガラと錨をおろす音が始まつた。

 もう二十二三になるかと思はれる青年が一人、さういふ騒ぎをよそにして、さつきから船首の甲板に立つて、じつと港町を眺めてゐた。彼の足下には、小さなトランクが一個横はつてゐる。身なりはかなり上等なもので、濃い青地の中に、細い赤が品良く縞に這入つた背広をきちんと着て、帽子は脱いで背後に組んだ手にぶら提げてゐた。頭髪は真黒で非常に厚く美しかつたが、油気が全くないので、ばさばさになつて風になびいてゐる。彼は船がまだずつと沖にゐる頃から、ここにかうして立ち続けてゐるのだつた。恐らくは心の中に悩ましく気がかりなことがあるのであらう、時々苛々した様子で額に立皺を寄せて見たり、さうかと思ふと急に太々しい微笑をにやりと浮べて、ふん、と鼻を鳴らせたりするのだつた。そのくせさういふ微笑を浮べた後では、ほんの瞬間ではあるが奇妙に放心したやうな虚ろな表情が浮んで、それがひどく彼の表情の変化に特長を与へてゐた。彼は美男子といふ訳にはいかなかつたが、かなり特異な風丰を具へてゐた。年は一見二十二三には見えるのだが、実はまだ十九であつた。それといふのも、特長のある顔つきや、若者のくせに深く刻み込まれた額の三四本の横皺のせゐであらう。彼の顔を見て先づ最初に気のつくのはその巨きな鼻であつた。それはひどく傲然と顔の中央に坐り込んで、幾分上向きになつて、かなりの厚味をもつてむつつりと結ばれた唇と共に、何か激烈なものを潜め、どうかすると嫌らしい情欲的なものを感じさせるのであつた。しかし眼は全くその反対で、非常に小さく、しかし奇妙なほど美しく澄んで、鋭く光つてゐた。それは温かい美しさではなく、冷たい知性の閃きを感じさせる。かうした顔全体から来る印象はどことなく怪異な、ふと虎とか豹とかさういつた種類の猛獣を連想させ、何か堪へ難いやうな苦悩を無理に我慢してゐるやうな生々しい苦痛の表情が感取されるのであつた。けれど頬が青年らしい若々しさで紅らんでをり、笑つた時に見える綺麗な歯並が真赤な唇といい対象を示してゐるので、さうした怪異な表情を柔げ、どこか子供つぽいものを感じさせるのであつた。だから子供が妙に意気張つてゐるやうな危つかしさがないでもなく、につこり笑つたりした時には忽ち無邪気な表情に変つてしまひさうであつた。

 もつとも彼は今は笑はなかつた。それどころかひどく不機嫌さうに黙り込んで、港町を眺めてゐるやうに見える眼も、実は彼自身の内部に向けられてゐて、なんにも映つてゐなかつたのである。彼は昨夜東京を発つて来た。三年目の帰郷であつた。上衣のポケツトには、「アニキトクスクカヘレ」の電文が這入つてゐる。彼はそれを下宿の二階で受け取ると、早速その夜出発して来たのであつた。

 しかし船が港へ近づくに従つて、次第に帰つて来たことが後悔され、自分の家の有様などを思ひ浮べると言ひやうもない暗い憂鬱な気持にならされるのである。何のために帰つて来たのだらう、兄が死ねば必然俺はあの家をつがねばならぬではないか、俺にそれだけの用意が出来てるだらうか。さういふ疑問がひつきりなしに頭の中に浮んで来るのだつた。そしてなんとなく兄が死んでしまふことはもう間違ひのないことのやうに思はれ、続いて浮き上つて来る問題は結婚であつた。彼は自分の妻になるかも知れぬと予想される女をあれこれと思ひ浮べては、その一人一人にふんと冷笑を浴せた。どんなことがあつても結婚なんかしやしない、俺は妻なんか欲しくない、もつと別のものが欲しいんだ、別のものが、と彼は頭の中で強く断定した。別のもの、とは何だらう。それは彼にも明瞭には判らなかつたが、しかし常に彼は自分の生にとつて一番重大な何ものかが不足してゐることを無意識に感じてゐた。兎に角兄貴を見舞つたら早速また東京へ逃げ出すのだ、やつらは俺を放さうとしないに違ひない、しかし構ふもんか、と呟いて見るのであつた。

 とは言へ彼が帰つて来たのには他にもう一つ重大な用件があつた。それは一ヶ年ばかり前から村に帰つてゐる清野に会ふことである。清野といふのは大学の文科を中途で社会運動に身を投じ、三ヶ年ばかり監獄生活をして転向した男で、青年とは同じ村の先輩であつた。彼は清野が田舎へ帰る前の半年ほどを、東京で一緒に暮した。と言ふよりも清野の世話になつてゐたのである。彼はこの先輩に会ふことによつて今の、孤独な、不安な、前途に対してただ絶望以外になんにも感じることの出来ない状態から救はれようと思つたのである。ひよつとしたら、今後の生活に何等かの方向と光りとを与へてくれるかも知れない。彼は実際、自分の前途に対して希望も光りも持つことが出来なくなつてゐた。彼が東京で暮したのは僅か三年、足かけ四年に過ぎなかつたが、その短い月日のうちに、彼の有つてゐた凡ての希望も光明もうちくだかれてしまつたのである。そして何時しか、人間は生きてゐる限り苦痛を背負はねばならない、生きるといふことは苦痛に堪へることだ、といふ観念が骨の髄までしみ込んでしまつてゐた。清野に会ひたいといふ気を起したのも、かうした苦痛の観念に堪へ切れなくなつて来たからであつた。

 けれども、今かうして帰つて来、これから自分が暮して行かねばならぬであらう家の内部を考へると、清野に会つたとて何にもならないと思はれて来るのである。誰かが、誰かを救ふといふことが一体可能であらうか、嘘だ、人間が人間を救ふなんてことは断じて出来やしない、もしそれが可能なら人生に孤独なんて言葉は不要だ、と頭の中で強く結論すると、彼はトランクを提げ、帽子を頭に乗せて歩き出した。

 船はもうエンヂンがとまり、桟橋から掛けられた船梯子を伝つて船客たちはぞろぞろと降りて行つた。町には灯がともつて、そのうちしやがれたやうな屋並の背後に突き出た山々の連りは、夜の気につつまれて薄黒く沈黙してゐた。空は殆ど真黒で洞穴のやうに無気味であつたが、じつと眺めてゐると空全体が北へ北へと押し流されて行くやうに感ぜられる。雨はまだ降つて来なかつたが、今にも降つて来るやうに思はれて、人々は何となく慌しい思ひがして落着かなかつた。

 桟橋を渡り終へると、青年はちよつと立停つてあたりを見廻した。そこはかなりの広場になつてゐて、左手に、この町にはひどくモダンな汽船待合所があつた。赤いペンキで塗られた木造の洋館である。その待合所と並んで、乗合自動車の車庫があり、二三台の車が客を待つてゐた。その向うはちよつと明るい町の通りが続いてゐて、名物を売る店や、料理屋や、それから昔ながらに、うどんそば、と書いた暖簾が風にはたはたとあふられてゐる店などが並んでゐた。そして彼がここを発つた頃には見当らなかつたバアやカフエなどが何時の間にかそれらの店の間に割り込んで、レコードの音と混つて女たちの笑声まで聴えて来るのであつた。とは言へ凡てが田舎町くさく、安つぽく古ぼけてゐた。通りは閑散で、船からあがつた客たちがそれぞれに散らばつてしまつた後は、殆ど人通りもなかつた。時たま、ハンドルの下に電池を光らせた自転車が二三台づつ通つて行つた。青年は暫くさうしたこまごました風景を懐しげに眺めてゐたが、急に肩をそびやかして、待合所の中へ這入つて行つた。待合所の中には今夜の出帆を待つてゐる客たちが、退屈さうな顔つきであちこちのベンチに坐つたり寝転んだりしてゐた。青年はきらりと眼を光らせると、素早く室内を見廻した。誰か家から迎へに来てゐる者があるかも知れないと思つたからである。彼は自分の帰つて来ることを、神戸から電報しておいたのだ。けれどそれらしい者は見当らなかつた。ふん、と青年は挑戦的な微笑を浮べると、俺なんかを迎へに出て来る奴なんか一人だつてゐるものか、と呟いた。がさう呟いた顔には、淋しげな影が漂ひ、口許に不満な怒気が流れてゐた。彼はふと二歳の時に死んだ母親の顔を思ひ出した。彼は実際の母の顔は全く知らなかつたが、写真を見てゐたのでそれを信じ、覚え込んでゐたのである。すると激しいやるせない気持が突き上つて来て、たちまち涙が溢れさうになつた。そして十六の年にこの港から船に乗つた、その当時の自分の姿が稲妻のやうに鮮明に思ひ出されるのであつた。その時も、やはりこの待合所のベンチを眺めながら母の姿を空想したのである。彼はちよつと町の通りに視線を走らせると、今にもそこへ、中学の霜降服を着た、学帽の少年がちよろちよろと小走りに現はれて来さうな気がしてならなかつた。彼はその時の胸の轟きを今もなほ忘れることが出来なかつた。やはり今のやうな曇り日の夕暮で、もつとも季節は六月であつたが、雨の降りさうな、しめつぽい風の吹く夕暮だつた。

 ──運よく誰にも見つからなかつたが、小一時間もこの待合所で出帆を待つてゐなければならなかつたので、彼は隅つこに引込んで、そこに小さくなつて胸をどきどきさせてゐた。片方の手では、タオルや英語の辞書や、シャツなどをごつちやにつめ込んだバスケットを押へ、もう一方の手では、切符をしつかりと握りしめてゐた。そして自分を追つて来る者はないかと、絶えず入口に眼をやつて見て、そこへ現はれる人が父でも祖父でも兄でもなく、全く知らない者だと、ほつと安心するのだつた。そのくせさうした安心と同時に、軽い失望を覚えた。家の者はおらの家出を知つてゐるのに、知らん顔しよるんではないかしらん。さう思ふと、彼は家族の誰からも黙殺され見捨てられた自分を感じた。彼は心の中に溢れて来る孤独感で危く泣き出したくなると、バスケットに額をこすりつけて我慢した。今泣いたら人々が怪しむに違ひないと思ふと共に、見捨てるなら見捨てろ、といふ反抗心も湧いたからだつた。彼はそつと内ポケットからハトロンの状袋を取り出すと、その中から、祖母の財布から抜き取つた三枚の十円紙幣と一緒にねぢ込んで置いた母の写真を取り出して眺めた。写真は父のアルバムからはぎ取つて来た明治四十三年の撮影で、もう黄色く褪せてゐた。金はその三十円と、払はないで置いた今月分の学校の月謝と、他に自分の小遣ひが七円ばかりと、それだけしか持つてゐなかつた。祖母の財布からは、もつと取らうと思へば取れたのだつたが、彼はなんとなく悪いやうな気がした。祖母からは何時も愛されて来たことを感じてゐたからだつた。

 船に乗り込んでしまふと、もう何もかも決定してしまつたやうに思はれた。彼はここでも三等室の棚の隅つこに身を縮めた。もつとも、ボーイや船客たちが自分の方を眺めるのに気づくと、わざと平気な風を装つた。かうした偽装は、子供の頃から本能的に身についてゐるものだつた。彼は学校でも家でも母のない自分を人からみじめに思はれるのが極度に不快で苛立たしかつた。そのため母なんかなかつたつて平気だ、といふ顔を常にしてゐたし、また自分でもさう思ひ込まうと努めたのである。他人からみじめな子として見られ、そのために同情される、これほどつらいことは彼にはなかつたのだ。

 彼が棚の上に坐つてから二十分ほど経つた時だつた。突然ガチャガチャと鳴るサーベルの音が聴えたかと思ふと間もなく、一人の警官が室内に飛び込んで来て、彼とは向ひの棚にゐる、彼と殆ど同年くらゐの少年を引立てて行つた。彼はサーベルの音が聴えた時、殆ど無意識的に頭から毛布を被つて横になつてゐた。家出する子供が、今一歩のところでかうして捕まつてしまふことを前から知つてゐたからであつた。しかしその小さな事件は、彼に異状なショックを与へた。彼は自分が今恐しいことをやつてゐるやうな気がした。すると前途が真暗に思はれ出し、不安がいつぱいになつて、いつそ船の出てしまはないうちに帰らうかと思ひ始めた。しかし体を動かしはしなかつた。どうなつたつて構ふもんか、のたれ死にしたつて構ふもんか、と彼は頭の中で反抗的に繰りかへすと、どつと涙が溢れて来た。それを毛布にこすりつけて拭ふと、俺は悪いことしよるんでない、悪いのはあいつだ、と義母の顔を思ひ浮べた。その時出帆の汽笛が鳴つた。彼は泣きながら汽笛の音を聴いてゐたが、それがやむと、何故ともなく、ひねくれた微笑を浮べ、ふん、と鼻を鳴らせて、俺が悪いんでない、とまた呟いた。この時から鼻を鳴らせる癖と、微笑の癖がついた。──

「ああ間に合つてよかつたよ。太刀雄、もう間に合はんかと思うたがのう。」

 そこまで思ひ浮べて来た時、不意に背後でさういふ低い声がした。びつくりして振り返つて見ると、意外にも父が、帽子を片手に持つて幾分腰を曲げ加減にして立つてゐるのだつた。なんとなく遠慮勝ちな眼つきで、父は青年の上から下までを眺めてゐる。恐らくはあまりの激しい変りやうに、思はずとまどうてあんな呼び方をしたのであらう。

「ああお父さんですか、びつくりしました。」

 と太刀雄は早口に答へた。


 三年の間に、父もかなりに激しい変りやうをしてゐた。太刀雄の方は十六歳から十九歳といふ、人間の生涯に於ける最も変化の著し…………


青年の主題


第一章 港町で

青年の姿と父の姿を描き、家庭に対するだいたいの様子を読者に知らしめる。家に着く。家の冷たい空気。祖父。義母。弟妹等簡単に模写。

第二章 翌日

兄を訪問する。祖母がついてゐる。看護婦と親しくなる。二人で町の中学へ運動会を見物に出かける。青年は勿論こんな行為を愚劣だと思つてゐる。ただ相手が女なのでなんとなく引きずられて行く。彼女との会話により彼女が兄を愛してゐることを知る。兄のことを語り合ふ時にそれが判る。病院は小松島とする。海の見える病院だ。

夕方家に帰ると、その足で昔の同志を訪ね、意外なことにぶつかる。つまり同志の妹に会つて狼狽する。少年時代の初恋を思ひ出す。その当時のこと色々。そして初めて自分が帰つて来たのは彼女に会ひたいためではなかつたかと、自分を疑ふ。がその疑問は断乎退け、自分の主義に徹しようとする。「明日は早速実行だ」と呟く。

第三章 青年の手記
第四章 翌日

兄の書斎に移る。そこへ同志が訪ねて来る。彼は今開墾を始めてゐる。その計画を語る。早速開墾地を案内しようと言ふ、共同でやつてもいいと言ふ。青年は魅力を感ずるが断る。二人で自転車で出かけようとしてゐるところへ妹が来る。三人で出かける。開墾地の有様、妹は兄を軽蔑してゐる。彼女は何物にも興味が持てなくなつてゐる。

兄をその地に残し二人で帰る。山の中で休み、語る。彼女は意地悪く青年をからかふ。青年はムキになつて叫ぶ。彼は下手な調子で人生社会を語る。自分の思想までぶちまけてしまふ。そして非常に子供つぽくなり、彼女に賞めて貰ひたくてたまらない。

が途中で彼女と別れると激しい後悔に襲はれる。そして子供つぽく振舞つた甘い気持に嫌悪を覚える。

「彼女は俺をなめてゐるに違ひない」さういふ考へが頭にこびりついて離れない。そしてやうやく独言によつて彼女を軽蔑し、自分を救ふ。「ふんあんな奴」俺は凡ての者を軽蔑する。とりわけ自分の思想をぶちまけたことを思ふとたまらなくなる。彼女に憎悪をすら覚える。

夜。家では父と祖父とが財産を中にして争つてゐる。

父の冷たい表情。祖父のぶるぶると体を顫はせてゐる怒り。義母が何か言ふ。祖父が急所を衝かれたのだ。と青年は夢中になつて義母に食つてかかる。父が一喝する。「二人共黙れ!」

青年は自分の部屋に引きあげる。怒りがおさまらない。同志の妹が浮び、なつかしくなる。彼女に慰めて貰ひたくて堪らない。激しい孤独を感じ、自分を軽蔑しながら涙をぼろぼろ流す。

第五章…………

底本:「定本 北條民雄全集 上巻」東京創元社

   1980(昭和55)年1020日初版

※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。

※「ポケツト」と「ポケット」の混在は、底本通りです。

入力:Nana ohbe

校正:富田晶子

2017年825日作成

青空文庫作成ファイル:

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