日記
一九四六年(昭和二十一年)
宮本百合子



五月

 あわれアンポンの密輸出。うらめしや。(No. Ⅰ


一日

 メーデー。ゆくか、ゆけぬか、トラック次第。(多賀ちゃんと降車口より日本橋で見る)


二日

 御婚礼、高島や式場 午後芸術学校開校にゆく、


三日

 御出発(どこへ? 行けなかった千葉へ)


五日

『新日本』へ いつかのとりかえ原稿 五枚 岡倉古志郎宛、


六日

 中央委員会


七日

 同


八日

 同


九日

 出版協会文化委員会雑誌部、


十日

 さち子さん来訪


十二日

 ゴリキイ幼年時代 帝大25番教室


十三日

 放送委員会(小) 出版委員会(欠席)


十四日

 出版委員会(単行本 雑誌ののこり)『前衛』5000 ポンド増大。


十五日

『新日本文学』の〆切、放送委員会(高島や三階)


十六日

 眼鏡の事、著作家組合会合、


十七日

 婦人部会、出席


十八日

 文化部会、前10時ヨリ 初台 小野宅ニテ、(遂にへばっておなか底ぬけ)


十九日
(一日コンコント眠る)


二十日

 午後、四時半ヨリ、放送会議、(自宅)


二十一日

 日ソ文化協会 広順社12時より(文部省婦人教育研究会欠席書面)


二十二日

 放送小委員会、午後一時半 五階会議室、


二十三日

 午前十時より、新日本文学会議、小野方 婦人部会、


二十四日

 午後一時 著作家組合世話人会


二十五日

 朴恩徹、学校 五時半ヨリ、


二十六日

 午後二時頃ヨリ ネルさんその他文学談

〔欄外に〕

 四月十五日以来、所謂政局、グラグラにてm寸暇なし。


六月


一日

 日ソ 午後五時


三日

 日ソ監事会、


五日

 帝劇、真夏の夜の夢 舞台ケイコ、十一時


七日

 婦人民主クラブの新聞編輯会議


八日

 民主々義学校  午前十時、小野宅 文化部会、


十日

 著作家組合相談


十一日

『大学新聞』(信義について)『青年ノ旗』(行為の価値)


十三日

 十二時、後楽園 婦人民主クラブ常任 ユリちゃんいじめの会


十四日

 党学校 午後五時、四谷第六国民学校(信濃町)


十五日

 民主主義学校(朝日、救国連盟のこと、誰がために鳴る)


十六日

 婦人民主クラブ世話人会、午後一時 コーラク園

〔欄外に〕創刊号


十七日

 夜から小説かきはじめ


十八日

 仕事


十九日

 仕事(日ソのゴーリキーの会欠席)


二十日

『新日本文学』〆切、仕事(宮さん来る百日ぶりの由)


二十一日

 新聞編輯会議(新聞用紙保留 山本、櫛田、商工省へゆく)


二十二日

 文化部会 用紙のことで Miss Weed に会う。


二十三日

 大町さんの応援 午後六時半 成城学園母の会


二十四日

 第二区の選挙、ラジオ委員会(小)、


二十六日

 堀内さん 序文


二十八日

 ラジオ大委員会


二十九日

 民主主義学校


七月

 これから小説のはじまりはじまり。


一日

 夕立、在宅、仕事、八木さんふとん作り。フロ、


二日

 在宅 仕事、


三日

  〃


四日

  〃


二十六日

 小説終 216 枚


三十日

 出版委員会、


三十一日

 島田のみやげ買


八月


一日

 夕立、宮、島田出発大さわぎ。ダラで行ってもきょう立つとの仰せ。

〔欄外に〕

 ゴーリキー記念ソ文講習会の開講式でお話。


二日

 映画コンクール

┌文芸春秋から金をとってしまってあり┐

└泣く泣く「風知草」30枚      ┘

三日

 日ソ、理事会、


五日

 ひる、ソ、映、午後、林さんが来る予定(雨なら)


七日

 東芝の話、


八日

 放送委員会、


九日

 出版 午後二時


十日

 文化部会 盛岡の朝日夏期大学へ出発 宮本、伊藤律と


十一日

 盛岡 宮本の話の日 自分座談会


十二日

 盛岡 自分の話の日 宮本、伊藤律、秋田へ


十三日

 秋田へ 自分立つ


十四日

 秋田で自分 話す。羽仁説子来ず


十五日

 秋田から、上越まわりで立つ


十六日

 朝帰京、m、すっかり馴れて、荷物の一時あずけなど自分でする


十九日

 中央委員総会


二十日

  〃  (午後から工合わるく横になる)


二十一日

 休む(中、委、総)


二十四日

 文化部会


二十九日

 安藤さんおよばれ


九月


一日

「風知草」つづき(第二回)かきはじめる


二日

  〃


三日

  〃  38枚終


四日

 放送委員会 行きに文、春秋によってわたす。Miss Weed に会う、


五日

 宮 明日出発のため在宅、


六日

 宮 八時の夜汽車で、山口に出発、宮さん同道


七日

 婦人民主クラブの集


八日

 ラジオ・コードの原稿直し(髪を洗う)


九日

 映画、日ソの理事会  『学生評論』


十日

 朝十時、放送ふきこみ


十二日

 放送委員会、(工業クラブ、コードの審査)文部省教科書局


十三日

 新日本文学


十五日

「風知草」(3)にかかるべし(『テアトロ』、ゴーリキイ、手紙の返事)


十六日

 朝日座談会


二十日

「風知草」しめ切


二十一日

 午後五時放送


二十二日

 出発


二十八日

 高知、


二十九日

 高知党会議

婦人部の活動について、本部からの伝言、

 夜、講演会、婦人と文学


三十日

 宮本、地方委員会

 午後四時日章村

宮 世界の動きと将来の日本

自分、農村(アメリカとソヴェートの比かく。)の生活


 
十月一日

 土佐交通細胞座談会

 文化レんめいの会

 郡是の娘の座談会


十月二日

 午後 師範文教講演会

 稲生 組合の講演会、


三日

 午前稲生見学

 徳島


四日

 徳島貯金支局

 豊岡町役場


五日

 徳島市富岡国民学校

講演(師範、医専)


六日

 香川琴平 党会議

 ○婦人部の活動について

 ○文化部の活動について

 夜、多度津の講演会 婦人3, 4名


七日

 電報でかえる。

底本:「宮本百合子全集 第二十五巻」新日本出版社

   1981(昭和54)年730日初版

   1986(昭和61)年320日第4

※「ゴーリキー」と「ゴーリキイ」の混在は、底本通りです。

※複数行にかかる括弧には、けい線素片をあてました。

入力:柴田卓治

校正:富田晶子

2019年830日作成

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