オリンピック開催の是非
宮本百合子



 日本へオリンピックを招致しようとしたときの雰囲気を思いおこします。日本へよばなければ意地でも承知せぬという気分が示されていたことがきつく印象されています。何の意地によってそのやめられるのでしょうか。はじめにも終りにもある無理の感が与えられるのを遺憾と思います。

〔一九三七年十一月〕

底本:「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社

   1981(昭和56)年320日初版発行

   1986(昭和61)年320日第4刷発行

初出:「新潮」

   1937(昭和12)年11月号

入力:柴田卓治

校正:磐余彦

2003年915日作成

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