ナチスの暴虐への抗議に関して
宮本百合子
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ナチスの暴虐に対して国際的な抗議がまき起っているのは当然であると思います。ドイツのナチスを云々する以前、現在われわれの身辺に京大の瀧川教授の問題があり、過去の文化の精華を最も正しく摂取しようとするマルクシストのみならず、ひろく文化に関心を有する人々の間に権力による文化学術抑圧に反対する声のあがって居るのは、まことに自然です。文化の価値を理解する万人は京大の態度を支持するでしょう。
底本:「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社
1981(昭和56)年3月20日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第4刷発行
初出:同上
※底本の「解題」(大森寿恵子)は、この作品名を「仮題」としています。
入力:柴田卓治
校正:磐余彦
2003年9月15日作成
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