有島氏の死を知って
宮本百合子



一、実に心を打れた驚き、同時に畏ろしい厳粛な心持。人生の深みを、はっと見た心。

二、私は、世の中に起ったああ云うことに対しての所謂世間の批評を、そう一々注意して居りません。

〔一九二三年九月〕

底本:「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社

   1981(昭和56)年320日初版発行

   1986(昭和61)年320日第4刷発行

初出:「婦人世界」

   1923(大正12)年9月号

※「一、初めて有島氏の死を知った時の感想。二、有島氏の死に対する世間の批判に就いて。」との問いへの答え。

※底本の「解題」(大森寿恵子)は、この作品名を「仮題」としています。

入力:柴田卓治

校正:磐余彦

2003年915日作成

青空文庫作成ファイル:

このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。