「小売商人の不正事実」について
宮本百合子



 所謂出入商人の、種々な間違いや「つけがけ」をふせぐために、出来るだけ現金払いにしているので、生憎あいにく、はっきりした数字的の事実はあげられません。相当な注意をもって比較した結果、信用した店を買いつけにしているので、実験上の不正事実は思いあたりません。後ればせながら、御返事申上ます。

〔一九二一年十一月〕

底本:「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社

   1981(昭和56)年320日初版発行

   1986(昭和61)年320日第4刷発行

底本の親本:「宮本百合子全集 第十五巻」河出書房

   1953(昭和28)年1月発行

初出:「婦人公論」

   1921(大正10)年11月号

※底本の「解題」(大森寿恵子)は、この作品名を「仮題」としています。

入力:柴田卓治

校正:磐余彦

2003年915日作成

2011年1127日修正

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