星
寺田寅彦
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天幕の破れ目から見ゆる砂漠の空の星、駱駝の鈴の音がする。背戸の田圃のぬかるみに映る星、籾磨歌が聞える。甲板に立って帆柱の尖に仰ぐ星、船室で誰やらが欠びをする。
底本:「寺田寅彦全集 第一巻」岩波書店
1996(平成8)年12月5日発行
底本の親本:「寺田寅彦全集 第一巻」岩波書店
1985(昭和60)年7月5日第3刷発行
初出:「ホトトギス 第三巻第一号」
1899(明治32)年10月26日発行
※初出時の署名は「牛頓」です。
入力:Nana ohbe
校正:松永正敏
2004年3月24日作成
2016年2月25日修正
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