これでは囚人扱い
宮本百合子
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逃げて行く子供達と、そしてそれをとりまく環境と両方に問題があると思います。裸にしておけば逃げないという考え方は、死なないように牢獄内の囚人に帯をさせないという事と同じ事です。このことをつきつめたら喰わせずにおいて足腰たたなくさせれば逃げられない、という事になるでしょう。あまり物事を簡単に考えすぎるやり方だと思います。
底本:「宮本百合子全集 第三十巻」新日本出版社
1986(昭和61)年3月20日初版発行
初出:「婦人民主新聞」
1948(昭和23)年4月8日
入力:柴田卓治
校正:土屋隆
2007年11月30日作成
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