あかい雲 小川未明 Guide 扉 本文 目 次 あかい雲 (一) (二) (一) あかい雲、あかい雲、 西の空の紅い雲。 おらが乳母のおまんは、 まだ年若いに、 嫁入りの晩に、 海の中に落ちて、 あかい雲となった。 (二) おまん、おまん、 まだ年若いに、 あかい紅つけて、 あかい帯しめて、 からこん、からこん、 げたはいて、 西のお里へ嫁にいった。 あかい雲、あかい雲、 西の空の紅い雲。 底本:「定本小川未明童話全集 3」講談社    1977(昭和52)年1月10日第1刷発行    1981(昭和56)年1月6日第7刷発行 初出:「少年文庫」    1906(明治39)年11月 ※表題は底本では、「あかい雲」となっています。 ※初出時作品名は、「紅い雲」です。 入力:ぷろぼの青空工作員チーム入力班 校正:本読み小僧 2012年8月7日作成 2013年10月16日修正 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。